世界五大クオリティペーパーの一つと言われるLe Monde(ル・モンド)紙。
その社説(éditoriaux)の洗練された鋭い分析には定評があり、政治、経済、社会、そしてフランス、ヨーロッパを含む地域・国際情勢など幅広い分野をカバーしており、興味は尽きません。
このコラムでは、毎回、Web版Le Mondeの社説から記事をピックアップし、当協会講師である、西口先生による簡単な解説を載せていきます。
社説を読み解くのは確かに難しいですが、少しの解説が理解の手助けになるはずです。
フランスで起こっていること、話題になっていること、さまざまなテーマに触れ、いろいろな角度から、フランスの今をとらえてみたいと思います。
記者たちのストライキによって発刊できなかったJDDの混乱をとりあげ、リベラルな人や考え方を追求する似非保守主義者に対して、アメリカの保守メディアの迷走を他山の石とすべしという警鐘を鳴らしている。自由・博愛・平等を謳うフランスにおいて、金に物を言わせて言論を牛耳ろうとする暴挙が許されること自体信じがたい。最終パラグラフのprocureursをどう解釈するかが、ポイント。