仏日家庭の親子会話ってどんな感じ?
フランス人の父と、日本人の母。
そんな仏日家庭に育つ、ちょっと”timide(はずかしがり屋)”な1歳半の男の子。
ニックネームはPetit prince(プチ・プランス)!
このコーナーでは、神戸日仏協会のスタッフが、我が子との日々の暮らしの中で、よく使うフランス語でのフレーズをちょっとだけご紹介します。
ちいさな子どもに話しかけるときの易しい表現ばかりです。
日常の生活と組み合わせて使ってみると、身近なフランス語がきっと自然と身につくはず!
毎日のくらし
「朝のお着替え」編
Maman: D’abord, il faut changer tes vêtements. まず着替えなくちゃ!
ダボー イル フォ シャンジェ テ ヴェトモン
Tu peux m’aider? 手伝ってくれる?
チュ プー メデ
Maman et Petit prince:Un, deux, trois… いーち、にー、さーん
アン ドゥ トロワ
今回の親子会話は、朝のあいさつに続いて、お着替えのときによく使うフレーズ。
起きたらすぐにパパのところへ走って行って、戻ってきてもすぐに何かで遊びだしてしまうpetit prince。
「その前にお着替えだよ」というときの、「まず」という表現は d’abord(ダボー)。
はじめに、第一に、という意味です。
●Il faut changer tes vêtements. 着替えなくちゃ!
Il faut 〜(動詞の不定詞)で、「〜しなければならない」「〜が必要だ」という意味。
続けて動詞の原型をつなげるだけなので、簡単に取り入れられそうな表現ですね。
ちょっと細かく説明すると、このfautは、falloirという動詞の現在形。
主語のIlは、「彼は」ではありません。「誰々が」という意味を持たない形式主語のIl。
falloirは常にこの非人称のilとセットで用いられます。
これを否定にしたいときは、Il ne faut pas ~(動詞の不定詞)。
「~してはならない」という禁止の表現になります。
ex.) Il ne faut pas fumer ici. ここは禁煙です(ここではタバコを吸ってはいけません)。
changer は、「変える」という意味の動詞。
petit princeはまだ小さくて自分で着替えることができないので、ママンが着替えさせていますが、もし「自分で服を着替える」なら、se changer を使います。
●Tu peux m’aider? 手伝ってくれる?
さて、着替えさせる時には、こどもにも協力してもらわないといけません。
もぞもぞ動かれたり、どっかに行かれてしまっては、なかなか着替えがスムーズに進まないもの。
「手伝ってね」というと、自分から腕をあげてくれるので、パジャマを脱がせるのもらくちん。
こどもの心をくすぐるワードですね♡
m’aiderは、 me (私を)+ aider<助ける、手伝う>。
直接目的語me(私を) の母音によって、アポストロフで繋がり「メデ」という発音になります。
ちなみに、aider 助ける の目的語を変えれば、こんな表現も使えます。
Je peux t’aider. 手伝うよ。→te(きみを)
Je peux vous aider. お手伝いしますよ。→vous(あなたを)
買い物をしているときに、店員さんから”Je peux vous aider?”と聞かれれば、「何か伺いましょうか?」という意味。
よく使われる表現です。
さあ、やっとお着替えがすみました。
1歳半の男の子の朝の用意はなかなか大変! 😉
最後に、petit princeのtimideっぷりがよく現れた、今日の一枚を。
また次回をお楽しみに〜!
ではではみなさま、à bientôt!👋
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