【街角のあっちもこっちもフランスゴ!】vol.2 “色”
街角のあっちもこっちもフランスゴ!

【街角のあっちもこっちもフランスゴ!】vol.2 “色”

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街には、たくさんのフランス語が溢れている!?

お散歩中、あるいはカフェでコーヒーを飲みながら、はたまた買い物をしているとき…
神戸日仏協会フランス語講師のタケシ先生が、街角でふと出会ったフランス語にスポットを当て、ひたすら紹介していくこのコーナー。

よく聞くこのカタカナ、実はフランス語だったんだ!なんて、新しい発見があるかもしれません。
丁寧な授業で人気のタケシ先生が、単語の意味もしっかり解説してくれますよ。

身近なフランス語のボキャブラリーをどんどん増やしていきましょう!

 


 

梅雨に入りました。
空を見上げればどんよりした曇の色。
なんだか憂うつな気分になってしまいがちな季節です。

さて今回は、そんな季節だからこそ「色」をテーマに街角にあるフランス語を探してみましょう。
空を見上げずとも、街中に「色」はいっぱい転がっているのです。

さて、いきなりややこしい話ですが、フランス語の「形容詞」にはそれぞれ男性形と女性形があります。
なぜ冒頭に形容詞の話をするかと言えば、「白い」「赤い」「青い」「黄色い」「黒い」など、色は形容詞なのです。

形容詞とは名詞を修飾(説明を補足すること)する品詞ですので、修飾する名詞が男性形であれば形容詞の男性形をつけ、修飾する名詞が女性形なら女性形の形容詞をつけるわけです。

基本的には、男性形に「e」をつければ女性形になります。

また、形容詞は「名詞の前」に来る場合と「名詞の後ろ」に来る場合とがありますが、色に限っては必ず名詞の後ろに来ます。


さて、前置きが長くなりました。

 

まずは「白」から参りましょう。

「白」は、男性形が「blanc(ブラン)」、女性形が「blanche(ブランシュ)」です。

おい、さっきの説明と微妙にちゃうやんけ!女性形は「e」をつけるんやろ?「h」はどっから来たんや!との声が聞こえてきそうですが時おりこういう型にはまらない異端児が出てくるのもフランス語。

大阪・天満で発見した喫茶店「モンブラン」
昭和感漂う「ザ・喫茶店」です。

中に入っていないのでわかりませんが、いや中に入っていなくてもわかります大阪のおっちゃんとおばちゃんのボケとツッコミが横から飛んでくること間違いなし。

mont(モン)」は「山」の意味で男性名詞なので、男性形の「blanc(ブラン)」をつけます。
ちなみに「山」とだけ言う場合は普通、女性名詞の「montagne(モンターニュ)」という単語を使い、「○○山」と固有名詞を言う時には男性名詞の「mont(モン)」の方を使います。

ですから、「白い山」という場合は「montagne blanche(モンターニュ ブランシュ)」で、「白山」という山の名前の時には「Mont Blanc(モン ブラン)」となります。

ですから、富士山は「Mont Fuji(モン フジ)」、六甲山は「Mont Rokko(モン ロッコー)」となります。

実際、この「モンブラン」とはフランスにある山の名前で(日本にも「白山」という名の山がありますが)、この山の名をとってお菓子の「モンブラン」ができました。

 

さて、続いては「赤」

「赤」は、男性形が「rouge(ルージュ)」、女性形も「rouge(ルージュ)」です。

男性形に「e」をつければ女性形になると言いましたが、男性形が「e」で終わっている場合は、改めて「e」をつける必要はなく、男性形女性形同じ形でいいわけです。もちろん音も同じになります。

どっかのイオンモールで見つけた「Marché rouge(マルシェ ルージュ)

marché(マルシェ)」は「市場、マーケット」の意味ですので、「赤い市場」ということになります。商品が全然赤くないけど、店員さんの口元には「真っ赤なルージュ」が引かれてました。

もうひとつ「赤」をどうぞ。

記憶が曖昧で申し訳ないのですが、三宮あたりで見つけた「Rougé Fleur(ルージュ フルール)
何屋さんかは存じませんが、おそらくバーかスナックといったところでしょう。

Rougeの「e」の上にチョン(アクサンテギュといいます)”がついて「Rougé」となっていますが、これだと「ルージェ」となってしまいます。このチョンは要りません。

また、「fleur(フルール)」は「花」の意味ですので、「赤い花」ということになると思いますが、色を表わす形容詞は必ず名詞の後にきますので、「赤い花」というなら、正確には「fleur rouge(フルール ルージュ)」です。

 

続いては「青」

「青」は、男性形が「bleu(ブル)」、女性形が「bleue(ブル)」です。

女性形にはお尻に「e」がつきますが、単語の最後の文字が「e」の場合で、その前の文字が母音の時は「e」を読みませんので、男性形と音は同じです。

元町で見つけたブティック「Le ciel bleu( シエル ブル)

ciel(シエル)」は「空」の意味ですので、「青い空」ということになりますね。
まさに「青い空」が映える一枚。我ながらいい写真撮りました。


さて、ここまで出てきた色を覚えたら「青・白・赤」のフランスの国旗が言えますね。

フランスの国旗は「tricolore(トリコロール)」と呼ばれますが、「tri」は「3」、「colore」は「色」を意味します。

つまり「3色」ということですが、そんなシンプルな意味の言葉がこんなにもお洒落に聞こえるなんて、さすがはおフランス。

ちなみに、「青」は「自由」、「白」は「平等」、「赤」は「博愛」、つまりフランスの標語を表わしているそうです。

 

最後に「金」をご紹介しましょう。

元町にあるマンション「Maison d’or(メゾンドール)

maison(メゾン)」は「家」、「or(オール)」は「金」の意味なので、「金の家」となります。

外観からはわかりませんが、きっと内装はキンキラキンなはず。

ここまで散々「色は形容詞」だとか「名詞の性に合わせて形容詞をつける」だとか言ってきましたが、一筋縄ではいかないのがフランス人とフランス語。

「金」は形容詞ではなく名詞になります。

しかもフランス語では原則、「名詞+名詞」はダメで、間に前置詞を挟まねばなりません。

多くの場合、英語の「of」、日本語の「の」にあたる「de(ドゥ)」を挟んで「名詞 de 名詞」の形にします。

また「de」は母音の前では「d’」となるため、「名詞+d’or」の形で「金の○○」となるわけです。


先日、是枝裕和監督の作品が受賞したことで話題になったカンヌ映画祭の最高賞「
Palme d’or(パルムドール)」は「金のヤシの葉」の意味。

(画像:www.sankei.com)

トロフィーの形にちなんでその名がついています。

また、サッカーの年間世界最優秀選手に与えられる「Ballon d’or(バロンドール)」は「金のボール」の意味。

ZURICH, SWITZERLAND – JANUARY 12: FIFA Ballon d’Or winner Cristiano Ronaldo of Portugal and Real Madrid poses with his award during the FIFA Ballon d’Or Gala 2014 at the Kongresshaus on January 12, 2015 in Zurich, Switzerland. (Photo by Alexander Hassenstein – FIFA/FIFA via Getty Images)

(画像:www.soccer.king.com)

これもトロフィーの形にちなんだ名前です。

サッカーと言えば、ロシアワールドカップが開幕しました。

優勝候補の一つに挙げられるフランス代表の愛称は、そのユニフォームの色から「Les Bleus(レ・ブル)」と呼ばれます。

 (画像:www.soccer.king.com)

無理やり日本語にするなら「青き戦士たち」といったところでしょうか。


同じく「青い」ユニフォームの日本代表の初戦は「白」か「黒」か

(画像:www.soccer.king.com)

日本代表の「ドール」じゃなくて「ゴール」を期待しましょう。

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