【街角のあっちもこっちもフランスゴ!】vol.1 “あいさつ表現”
街角のあっちもこっちもフランスゴ!

【街角のあっちもこっちもフランスゴ!】vol.1 “あいさつ表現”

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街には、たくさんのフランス語が溢れている!?

お散歩中、あるいはカフェでコーヒーを飲みながら、はたまた買い物をしているとき…
神戸日仏協会フランス語講師のタケシ先生が、街角でふと出会ったフランス語にスポットを当て、ひたすら紹介していくこのコーナー。

よく聞くこのカタカナ、実はフランス語だったんだ!なんて、新しい発見があるかもしれません。
丁寧な授業で人気のタケシ先生が、単語の意味もしっかり解説してくれますよ。

身近なフランス語のボキャブラリーをどんどん増やしていきましょう!

 


 

神戸日仏協会でフランス語講師をさせていただいております山田剛士です。
この度、「ルポーウェブ」で「街角で見つけたフランス語」を紹介するコラムを書かせていただくことになりました。
さて、初回となる今回は、街中で見つけたフランス語で「あいさつ表現」をご紹介しましょう。

 

まずは東急ハンズで見つけたこちらから。

 

Ça va ?

 

「サヴァ缶」という名の「サバ缶」です!フランス語の「Ça va(サヴァ)」と日本語の「鯖(さば)」の音が似ていることから缶詰になってしまいました。
Ça va (サヴァ)?はフランス語で「元気?」という意味で、日常会話で非常によく使われます。
Ça va ? 元気?」と聞かれたら、そのままÇa va(サヴァ). 元気ですよ。」、もしくはÇa va bien(サヴァビアン). とても元気です。」と返しましょう。
元気じゃないときは
Ça ne va pas(サヌヴァパ). 元気じゃないです。」となります。

Cの下についているのはCédille(セディーユ)というもので、「カキクケコ」を「サシスセソ」に変えるためにつけるものです。
なかったら「
Ca va(カヴァ)」ですが、あれば「Ça va(サヴァ)」になります。

また、「Ça va ?」には「元気?」だけでなく「大丈夫?」の意味もありますので、街角のあちこちで頻繁に耳にするフレーズです。

ちなみに「鯖」はフランス語でmaquereau(マクロ)と言います。フランス人が「マクロ」と言っていても「鮪(マグロ)」ではなく「鯖(サバ)」ですのでご注意を。

 

続いては、コーナンで見つけましたこのい草ラグ。

 

Comment ça va ? Bonne journée!

Comment ça va ?
Comment ça va (コマン サヴァ)?」は先ほどの「Ça va ?」と同じ意味。
頭に
Commentを付けても付けなくてもどちらでもいいんですね。

Bonne journée.
日本人が一番知っているフランス語のフレーズといえば「こんにちは」を意味するBonjour(ボンジュール)でしょう。
これは「よい日ですね」という意味で、人と会ったときに使います。
逆に、人と別れるときに使うのが、この
Bonne journée(ボヌ ジュルネ)
ひと言で言ってしまえば「よい一日を過ごしてくださいね」という意味です。

「さようなら」はフランス語でAu revoir( ルヴォワール)ですが、実際のところこちらよりも「Bonne journée」の方がよく使われます。あるいは「Au revoir ! Bonne journée !」と2つとも言ってもokです。

 

さて、どんどん行きましょう。
続いては、意外とフランス語が多いマンションの名前から。

 

Enchanté


「アンシャンテ」とカタカナ表記になっていますが、間違いなくフランス語の
enchantéです。
enchantéは「はじめまして」の意味で、初対面の人に対して使います。

そもそも「enchanté」は「とても嬉しい、非常に満足している」という意味の形容詞です。
「あなたとお会いできてとても嬉しいです」という意味の
Je suis enchanté de vous connaître.の文から「enchanté」だけを取って「はじめまして」の意味で使うようになったんですね。

 

最後は、イオンモールで見つけた300円均一ショップ。

 

coucou

日本語で言うところの「ヤッホー」といったところでしょうか。
友達や家族など親しい間柄の人と会ったときに使います。
響きが可愛らしい表現だからでしょうか、特に女の人がよく使う印象があります。

coucou(クークー)はそもそもは鳥の「郭公(かっこう)」のことです。
日本語の「郭公」という名は「かっこー」という鳴き声からきていますが、実はそれはフランス語も同じ。
日本人の耳には「かっこー」と聞こえ、フランス人の耳には「クークー」と聞こえたんですね。
あるいは、日本の郭公は「かっこー」と鳴き、フランスの郭公は「クークー」と鳴くのかもしれません。

ここで疑問。なぜ「郭公」という鳥を意味するcoucouが人と会ったときの表現となったのでしょうか。
そこには複雑な変遷があります。
18世紀のヨーロッパに「鳩時計」が登場します。
日本ではなぜか「鳩時計」ですが、実はこの時計から飛び出す小鳥は鳩ではなくて「郭公」なんです。
そのためフランスでは、この時計が
pendule à coucou(郭公時計)と呼ばれるようになります。
みなさんもご存知の通り、鳩時計は毎時
0分に小鳥が飛び出すものです。
そこでその様子から、不意に相手のもとに現れる際に「
coucou」と言うようになりました。

例えば、待ち合わせの場所に相手がすでに来ているということはよくありますよね。
特に時間にルーズなフランスではよくあることでしょう。
そんなとき、相手の肩越しから「わっっ」と驚かす。この時に「
coucou」と言うわけです。
小一時間待たされて「
coucou」なんて言われたら、煮えくり返った腹も煮え切って、逆にくすっと笑ってしまう。
この表現にはそんな効果もあるのではないでしょうか。
さらに時が経って、今では使う場面が広がり、不意でなくとも人に会ったときに「
coucou」が使われるようになりました。

みなさんもお散歩がてら、あるいは出勤や帰宅の道中に街中のフランス語を探してみてはいかがでしょう。
フランス語を探すのに夢中で仕事や待ち合わせに遅れたらどうするのかって?
そのときは
coucouと言えばいいのです。
ただし、それで怒られても責任は追えませんので悪しからず。。。

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